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自己肯定感を高める際に注意したいこと


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自己肯定感を高めることは、問題解決に寄与することから幸福感の増加まで、多大な効果をもたらします。しかし自己肯定感の多くは若年期の体験が大きなファクターになっており、大人になってから自己肯定感を高めようとしても、なかなかうまくいかないことがあります。そんな中、ファクターを無視して先行的に自己肯定感を、いわば「勝手に持ってしまう」ことを良しとする方法論が見受けられます。この方法論は一見強引であり、効果がないように思えますが、自己肯定感を持つこと自体のメリットははかり知れず、基礎工事を後回しにしても、その間楼閣の安定を保つほどのポテンシャルを有しています。しかしながら、ここでポテンシャルという表現をするからには、潜在的であることから目を背けるわけにはいきません。着実にファクターから構築していく場合は問題ないのですが、先行型の自己肯定感を構築する場合には、注意すべき点が多々あると思っています。そこで、特に顕著な注意点を記そうと思います。然るべき内容ですが、当人はなかなか気付かないものです。


なぜ自己肯定感を高めることができるのか


そもそも若年期に多くが形成される自己肯定感を、なぜ先行的に高めることができるのでしょうか。以下の記事で少し言及しています。


www.ikashiya.com

とりわけネットでまことしやかに囁かれている「自己肯定感を高める方法」などで、半ば強制的に自信をつけた場合、この「大海感」に陥りがちだと思います。これは「気付き」ではなく、見る範囲を限定することに起因する方法を用いる場合に見られます。自己肯定感を高めることは本来、有効的かつ効果的に視野を狭めることが伴うのに対し、問題の方法論は自己肯定感を得ることのメリットに目を向け、先行的に視野を狭めることでこれを実現しているという背景も見られます。


それでも自己肯定感を持つこと、自信を持つことのメリットははかり知れず、例え砂上の楼閣であっても、崩れる前に基礎を固めることができるほどの力を秘めていると思います。これを受けて諸方法で自己肯定感を高め、視野を限定したとしても、首の可動域を確保するという感覚が重要かもしれません。観念的なことをそれっぽく言うでお馴染み、具体的なことはご自分でお願い致します(笑)。


自己肯定感が高いとはすなわち、自分の長所も短所も肯定して自分を認めること、自分を否定しないことです。これによって思考回路がクリアになり、自分のやりたいことが明確になり、行動力が伴い、幸福度も上がります。その素直さや「類は友を呼ぶ」から人間関係も良好になりやすく、信頼にも繋がります。


逆に自己肯定感が低い人の特徴としては次のようなことが挙げられます。

  • 言葉を素直に受け取れない
  • 心配が拭えない
  • 他人を過度に気にする
  • 自分に自信がない
  • 自分を責める
  • 劣等感がある
  • 過去や未来を考え過ぎる
  • 行動力がない、ネガティブ思考
  • 他人に(虚像の)評価を求める
  • 表面的に自分の立ち位置を上げたがる


情報過多で選定できていない側面があり、どんどん波が広がっていって、他の特徴にマイナスな影響を与え合い、それを補正するために虚勢を張るようになります。


対象は同じなのに、受け取り方が違う、つまり主観に基づきます。この主観は成功体験・失敗体験、それに対する他人の評価などで構成されていますが、主観であるならば先行的に思い込んでメリットを享受してしまおうというのが諸論になります。


前提として明確にしておきたいのは、先行型の自己肯定感は十分に有効性があるということです。一見、着実に身につける自己肯定感が真であり正攻法のように思えるのですが、実は非常に難易度も高く、時間もかかります。しかも実践内容は道程に過ぎないため、必ずしも自己肯定感に繋がるとは限りません。しかし先行型の自己肯定感にはリスクがあるよというのが本文の主旨になります。


リスクに言及するまえに、リスクがどこに起因するか、すなわち先行型の自己肯定感はどのような仕組みで高められるのかについて、結論は前述の抜粋部で述べております通り、「見る範囲を限定すること」、「視野を狭めること」だと考えています。主観を作り上げる情報を選別すること、一概には言えませんがポジティブorネガティブならばポジティブな情報に目を向けることにより、自己肯定感を高めています。先ほどの自己肯定感が低い人の特徴に沿って例を挙げるならば、言葉を素直に受け取れないのは、他意や背景を必要以上に憂慮するからであって、これを切り捨てることで言葉を素直に受け取ることができます。いわば自分に対して情報操作を施すことによって、自己肯定感を高めることが出来ます。


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意見の受容器自体を捨てない


先天的自己肯定感と表現しましょうか、若年期に培った自己肯定感であっても、この「視野を狭める」という本質は変わりません。では何が違うかというと、視野を狭めるということはあくまで見る範囲を限定するだけであって、排除するのではないことを理解しているかどうかだと考えます。最初から無かったものとして扱うかのような視野の狭め方をする人を何と言うか、「勘違い野郎」です。「自分に自信を持っていて、聞く耳を持たない人」と表現するとすぐ脳内に顕現するかと思います。見る範囲を限定するにしても、全方向を閲覧可能にしておきたいものです。


これが先行型の自己肯定感のリスクの1つです。視野を狭くするに際して、意見の受容器自体を捨ててしまうことがあります。案外自分の意思というのは、周りの情報に大いに影響を受けるので、情報源を限定して、否定的な意見は無視をするというのは、自己肯定感を得るにあたって初期段階では有効です。むしろそうしなければ難しいでしょう。しかしいつまでも都合の良い情報だけを受け取っていくわけにはいきません。否定的な意見は重要度こそ下げるものの、一万ある意見の一つとして受け取るべきでしょう。自分に好ましい情報、意見だけに耳を傾けて、都合の悪い情報は考えもせずに棄却するのは、もはや自己肯定感ではなく、正常性バイアスだと言わざるを得ないでしょう。


情報を限定するのはあくまで起点であり、情報を冷静かつ肯定的に受け取ってこその自己肯定感です。自己肯定感と正常性バイアスの違いは明確にしておきたいところです。


向上心を意識からはずさない


先行型の自己肯定感を持ち、「これでいいんだ、自分の弱点も受け入れていいんだ」となると、意識から外しがちなのが向上心です。自己肯定感は背中を押すものであって、そこに留まらせるものではありません。短所を受け入れる、短所を長所として捉えることに始まりますが、問題点を改善しないことを推奨するものではありません。


自分の今を受け入れながらも、向上心を意識からはずさないように注意したいものです。自己肯定感を高めるということは、レーダーチャートの全体から細部をみて落胆する現状を、得意分野をみて自分をもってり、項目を書き変えてレーダーチャートを広げるようなものです。しかし自己肯定感を持ったからといって、その瞬間から客観的なレーダーチャートが変わるわけではありません。推進剤として客観的なレーダーチャートを伸ばすことに、自己肯定感の真髄があるでしょう。単なる価値観の置換に留まらず、持ったが最後、好転するのが自己肯定感の特性です。


さいごに


自己肯定感の有無は、幸福度に直結します。是非持っておきたいものですが、視野を狭くするという特性から、聞く耳・向上心を忘れないように注意しなければなりません。世界は色んな価値観で溢れています。全てを気にしては、自分に自信が持てなくなります。普段は一方を向いていても、時々は周りと上を見渡そうという意識を忘れずに、自分に自信をもって生きていきたいものです。