文化遺産は修復、復元しないほうが美しいと思う



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歴史的に価値のある文化遺産。その歴史故に侵食を受け、崩壊や消滅の危機にさらされているものも多く、世界的に修復、復元、保存の流れにあると思います。何も手を施さなければ、いずれ無くなってしまう。それはとても悲しいことですし、惜しいことです。


しかし、その儚さやそこに佇んできた歴史があるから、人はそこに価値を見出し、美しいと感じるのだと思います。だから僕はいずれ無くなってしまうとしても、文化遺産は修復、復元しないほうが美しいと思うんです。そうしろとは言いませんし、そういう趨勢にはならないと思いますが。


例えば大仏。


stelo.sblo.jp


この記事の大仏を見てどう思いますか。(※修復ではなく再現です。)僕は素直にチープだと思いました。他の外国の大仏をみても、結構派手な色使いをしていますよね。価値観の違いですが、青や赤など派手な色使いで金ピカの大仏よりも、年季が入って黒色にくすんだ大仏のほうに、有り難みを感じます。ポンペイレッド、エジプシャンブルーのように価値観にそくしたものであれば美しいと思いますが。(ポンペイレッドは元々は黄色が多かったようですが)


パルテノン神殿がところどころ真っ白なのも目について、なにか勿体なさのような感情が湧いてきます。


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文化遺産という刷り込みと新品感とのギャップがダメなんでしょうね。


それに失敗のリスクもあります。


www.bbc.com


数年前にはこのようなこともありました。ここまで顕著じゃなくても、細かいことを言えばたくさんあるんじゃないでしょうか。価値あるものだから後世に残すために、修復、復元、保存するのも頷けるのですが、年月を経たからこその佇まいが損なわれるのは悲しいことだと思います。


「為すがまま」の美しさにも目を向けてほしいと思います。