プレゼントしたい本 『バーティミアス』――何を示唆するでもなく、ただただ楽しく異世界へ誘う


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今週のお題「プレゼントしたい本」


おすすめしたい本だと枚挙にいとまがありませんが、プレゼントしたい本となると途端に優柔不断になります。嗜好もありますし、プレゼントをする意味なども考えてしまいます。

  • メッセージ性がないもの
  • 何かを示唆しないもの
  • その人のプラスになるもの
  • 楽しく読めるもの


条件を書き出してみるとこんな感じでしょうか。例えば、自己啓発本などをプレゼントするとします。もちろんその人のプラスになることは書いてあるかもしれませんが、逆を返せば「あなたにはここが足りない」と示唆しているようにも受け取れます。被害妄想の考えすぎなのですが、自分の中での良し悪しがあります。ですのでニュアンスがなく、楽しく読めるものをプレゼントすると思います。そこで1冊を挙げるとすれば、『バーティミアス』ですかね。


【あらすじ】
舞台は、魔法使いたちが支配する、現代のロンドン。魔法修業中の少年ナサニエルは、泣き虫だけど、負けず嫌いな12歳。少年は、ベテランの妖霊バーティミアスを呼び出した。目的は、邪悪なエリート魔法使いサイモンに復讐をするため、〈サマルカンドの秘宝〉を、盗み出すということ。はたして、ヒヨッコ魔法使いのナサニエルとちょっとまぬけなバーティミアスのコンビは、〈秘宝〉を手に入れ、強敵サイモンをやっつけることができるのか?今まで誰も体験したことのない、子どもから大人まで夢中になれる新しい世界。(Amazonより)


僕の嗜好と思い入れがたっぷりの、自己満足に他ならないのですが。位置付けとしては児童書にあたるのでしょうか。1冊あたり600ページで、読み応えはあるにも関わらず、そのテンポの良さと高揚感から、何度寝る間を惜しんだことか。まずバーティミアスのキャラクター性が凄まじいので、一気に引き込まれます。憎めない・オブ・憎めない。前半は主人公ナサニエルとの会話やバーティミアスの佇まいにニヤニヤが止まりません。あの頃の僕は紛れも無くナサニエルだったと言えます。対して後半は物語が進み、高揚感から真顔より徐々に口元が綻び始めます。視点の効果も上手く使っており、臨場感のある描写で、今でも子どもの頃に読んでいて頭に浮かんだ映像が鮮明に思い出せます。風さえも感じられるスピード感。同時にページをめくる速さにも拍車がかかり、読み終わったときは本を視界から外し、上を向いて思わず「あ~・・・!」と発しています。満足感が襲い、次を求め始めます。


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自宅に1セット、実家にも1セット持っています。


そんなこんなでプレゼントに限らずおすすめしたい『バーティミアス』ですが、前述の条件に当てはめて、プレゼントを選ぶならばこの本ですかね。でもファンタジーをプレゼントってどうなんだろうと思ったり。普通はエッセイとかなんですかね。だったら伊集院光さんの『のはなし』シリーズを押します。これはこれで違う気がします(笑)。



漫画ならば妊娠・出産・子育てエッセイの『ままんちゅ』を押します。天野こずえ先生のファンでも、買っていないという方も多いのではないでしょうか。もーれつにほのぼのして、子どもが欲しくなります。笑えてほっこりしますので、このジャンルのエッセイが好きな方は是非。



条件になぞらえるとすれば、このへんですかね。そもそも本をプレゼントする機会がないのですが、プレゼントが本ってなんだかいいですね。これから選択肢の筆頭として、プレゼント選びをする時は考えてみようと思いました。


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