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現実を見ろ?そんなものはお前の中にしかない

考え事

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「そろそろ現実を見たらどうだ。」


夢を追いながら、結果が出ずにくすぶっている人によく投げかけられる言葉ですが、これに対して僕はちょっとむすっとしちゃいます。僕自身、まだ言われたことはないですが、僕の地元にはびこる価値観としては「正社員じゃない=ふらふらしてる」なのでいずれ言われるかもしれません(笑)。耳にしたのは僕の周りの人達に対して放たれたものです。僕の知り合いには役者を目指している人が何人もいて、その多くが親や知人との間に大なり小なり軋轢を抱えているようです。決まり文句は前述のフレーズ。ですが待ってください、本当に夢半ばで諦めて、社会でいう真っ当に就職するのが「現実を見る」なんでしょうか。


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僕はちょっと違うと思っています。確かにいつまでも実らない夢を追って、実力も伴わず、アルバイト生活を続けるのは夢見がちであり、現実から目を逸らしているように見えます。惰性や逃げとして環境を変えようとせず、夢を追うことを免罪符にしているのであれば、注意喚起は的を射ていると思います。しかし本当にやりたいことで、それこそ掲げた理想と心中しちゃえるくらい、考えたすえ能動的に生き方を決めて、それに価値を見出しているならば、それが彼の現実なんだと思います。この場合は就職して真っ当な社会人として働く価値観とは乖離しています。違う価値観で作り上げた現実を彼に適用するのは、想像力がないと言わざるをえません。


とはいっても実らない夢を追うのは可哀想じゃないか、人生めちゃくちゃじゃないか、と言われるかもしれません。その分野で成功することが最大の目標であり、それ以外は無価値なのか。夢追い人の多くはそうではありません。当然目標を設定してそれに向かって尽力するわけですが、やりたいことがあってやっているわけですから、過程だって楽しいんです。勿論、夢が叶うのと叶わないのとでは達成感に大きな差があります。ですが夢が叶わないからといって、安定を求めてやりたいことでもない他の選択をするよりも、不安定ながらも、夢の実現が難しくともやりたいことをやるほうが、僕には魅力的に見えます。これは最後に少し後述します。お前の価値観じゃないかって。そうです、これは僕の現実です。あなたが言うのは、あなたの現実です。現実は誰でもない本人が決めます。僕がむすっとするのは、立場などから実質的に強制と取れる、現実の押し付けです。


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だからといって、盲目的であることは好ましくないと思います。目的・手段・到達点・過程に関して、視野が狭くなっている人に対して、選択肢を提案するのはとてもよいアドバイスになると思います。決めるのは本人ですが、聞く耳は持たないと、「自分で決める」は価値を失います。その中で、「そろそろ現実を見たらどうだ。」は、100万とあるアドバイスの1つであるべきです。無論、具体的な提案と価値観の考慮を添えて。


これを記すかは迷いどころですが、他の選択肢を考えずに就職をした人こそ、現実を見るべきだと考えます。選ばずに、なんとなく就職したという人こそ。これは偏見も入っているかもしれませんが、今まで目にした「現実を見ろ」を口にした人は、あまり楽しそうではありませんでした。仕事=辛いもので、仕事で不合理を被った話、社会の理不尽さを嬉々として語り、「これが社会に出るってもんだ、大人になるってもんだ」なんて言い放ちます。わかってるじゃないですか、自分の現実を。僕が彼らならば、これを人に薦めようとは到底思えません。本当に不思議でなりません。


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こういう論調は誤解されやすいのですが、就職=悪ではありません。所論から正社員とサステナビリティに関する記事も書きたいですが、それはまた別の話。あえて限定するならば、一部の価値観を有している人に、就職は境界線ではないと叫びたいのです。やりたいことがあって就職した人と、やりたいことがあって就職しない人の差違よりも、主体性の有無の差違のほうが大きいと思います。流される人生もまた幸せなものですが、この選択に主体性があるかないかでは大きく意味は違うと思います。また仕事を手段として位置付けている人も、だからこそ目的と折り合いが着くように、労働を取り巻く条件や環境を吟味していると思います。


とっ散らかっていますが、そろそろ着実おば。諸フレーズ「現実を見ろ」について、言う方も言われる方も、自分の価値観を熟考する必要があると思います。聞く耳は持つべきですが、なにしろ人生を決めることですから、無責任や不誠実とも取れる投げかけは辞すべきです。大仰なタイトルをもう1度、「現実を見ろ?そんなものはお前の中にしかない」。助言は一因子として、現実を構成するのは自分です。


はじめからP.S.


僕の価値観も少し記そうと思います。僕も就職せずに夢を追っています。いくつかは叶いましたが、まだまだ目標は沢山あります。ですが僕は夢が叶うのは付加価値に過ぎないと思っています。なんたって過程がどうしようもなく強烈に楽しいんです。いわば僕の夢に挫折はありません。だからといって甘んじたりはしません。目標に一歩近付くこともまた、楽しさの1つですから。できることが多くなれば、それだけ楽しみ方も多くなります。やりたいことは尽きずに、遂行するのに就職する必要はないので、当分就職もしないでしょう。就職するほうが遂行に有利であれば、ぱっと就職しますけれどね(笑)。これが僕の現実であり、体裁としての安定性だけ求めて就職することは自分にとって不誠実であり、魅力的ではありません。あ、これお題の「夢と挫折」になるんですかね(笑)。


Netflix火花お題「夢と挫折」



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