日本の生食文化は妄信的な安全性のうえに成り立っていないということ



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外国と比べ、日本の食には特筆すべき安全性があります。とりわけ生食文化は、この安全性がなせる日本の食文化の特色と言っていいでしょう。しかしながら、この安全性は「日本だから」という妄信的な理由の上で成り立っているわけではないということ、危うさを孕んでいることを忘れてはならないと思います。


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働いた経験がある方はお分かりかと思いますが、大半の飲食店は衛生管理にかなり問題があります


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衛生観念の低さは、度が過ぎると食中毒として発現します。それに達しない場合でも、「ぷち食中毒」とでも言いましょうか、自覚のない不利益を被っている場合があります。昔からそうだったのやもしれませんが、もはや日本の衛生観念は砂上の楼閣と言っていいかもしれません。


現状の低い衛生観念では、日本の生食文化が真っ先に危ぶまれます。さてここでタイトルの「日本の生食文化は妄信的な安全性のうえに成り立っていないということ」ですが、この記事で伝えたいことは生食は安全じゃないよということではなく、確固たる衛生管理のもとで日本の生食文化は成り立っているということです。そう思わせてくれたのは次の動画でした。


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少し長いですが、食に興味がある方にとっては収穫の多い動画だと思います。動画を見るとどのように寿司の衛生管理がなされているかがわかります。現代の科学的知見では互換的な策はあるものの、衛生管理の影響を受けやすい寿司に対する意識の高さがうかがえます。日本だからという妄信的な理由ではなく、高い衛生観念のもとで生食文化が成り立ってきたのだと教えてくれます。生食文化はこれをもってこそ成立するものであり、多くの飲食店の杜撰な現状が一層際立ちます。


全ての飲食店で同程度の衛生管理がなされることが理想ではありますが、正直難しい、というよりは無理でしょう。なので飲食店を利用する我々が意識しておきたいことは、日本の食の安全性は思っているより危ういということと、そのなかでも素晴らしい衛生管理のもと営業しているお店があり、日本の食文化に大きく寄与しているということですが・・・能動的に出来ることはあまりありませんね(笑)。上の動画を見て少々感動して、衝動的に書き連ねた次第でございます。興味のある方は是非、ご覧ください。