料理が下手だからアレンジに失敗するのか。
アレンジに失敗するから料理が下手なのか。
「料理が下手な奴ほどアレンジしたがる。」
こんな格言があるように、レシピのアレンジに苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
そこで、料理のアレンジに失敗しないために注意したい3つのポイントを記したいと思います。
いつもレシピをアレンジして失敗する!という方は是非参考にしてみてください!
レシピをアレンジする際に注意したい3つのポイント
塩分量を考慮する
味が濃い、薄いと感じる一番の要因は塩分量です。
そして料理のアレンジに失敗する一番の原因でもあります。
思っていたより味が濃くなった、しょっぱくなってとても食べられないといった経験がお有りの方もいるかと思います。
この塩分量で失敗しないためには、「レシピは基本的に塩分量が完結している」ということを頭に入れておく必要があります。
例えばこんなペペロンチーノのレシピがあるとします。
・オリーブオイル 大さじ2
・にんにく 1かけ
・鷹の爪 1本
・茹で汁 お玉2杯
ペペロンチーノはパスタを茹でるお湯の塩分を使って調味します。もちろん実際には味見しつつではありますが、このレシピで完璧な塩分量だと仮定します。
ここにアレンジとして「醤油大さじ1入れたらおいしくなるやろ(ドバァ」なんてことをやってしまうと、濃口醤油大さじ1には約2.6gの塩分が含まれていますから、その分全体の塩分量が超過します。
結果として「なんかちょっと塩辛い!」と失敗の一途をたどるわけです。
ですから、何か調味料を追加する時には、「その調味料にどのくらい塩分が含まれているか」を考えて、既存のレシピからその分の塩分を控え、全体量として同じ塩分量にする必要があります。
少しステップアップになりますが、厳密に言えばこれだけに留まりません。
厄介なのが、人間の塩分の感じ方は様々な要因によって左右されるということです。
旨味やコクが強いと少量の塩分でも十分に塩味を感じることができます。
ハーブやスパイスを使うと香りで薄味が気になりにくくなります。
酸味もアクセントとなり、塩味を気にしにくくなります。
・舌の特性に左右される。
舌に触れる表面の味が感じやすくなります。
舌に触れる表面積に左右されます。
上記に準じて、個体の塩より液体の塩のほうが少量で味を感じやすくなります。
このように、塩味の感じ方は複雑なので、一概に全体量を一致させれば良いと断言することはできません。
しかし、はじめのうちは塩分の全体量を考えるという認識で良いと思います。何事も一歩づつ進んでいきましょう。数をこなして自分の中の引き出しが増えてくれば、おのずと最適化できるようになってきます。
それでも、この他の要因による差違を少しでも無くすためにできることが次の項目です。
やっぱり味見が大事
アレンジするしないに関わらず、味を決める際に一番重要なのが味見だと思っています。
慣れてくれば想像がつくので味見はあまりしないのですが、珍しい料理を作ったり、調味料を新しく買い変えたりした時には必ず味見をします。
料理をよく失敗するという方は味見をしていないんじゃないかと思います。
調味料は少量から加えて味見をします。はじめに大量に入れちゃうと、濃かった時に対処が難しくなるので「少ないかな?」というところからスタートして、徐々に足していきます。
特にアレンジをする際には、調味料を加えること自体が失敗につながる可能性があるので、少量だけ別皿にとって、そこでアレンジを試してみるということが有効だと思います。
少しだけ皿によそって調味料を足してみて、「ダメだこりゃ!」となれば取り止め、「よし、いける」と思ったら少量づつ全体に味を足していく。こうすることで「料理の様相をした食べられない何か」を大量に生産することは避けられます。
はじめのうちは味見をする習慣をつけましょう!
既存の料理を参考にする
意外性のある組み合わせを見つけるのも楽しいですが、失敗しないためには既存の料理における組み合わせを参考にすることが有効だと思います。
アラビアータから「トマト+辛み」など、成功例から学ぶことで失敗し難く成ると思います。各国の料理を研究して、他の国の料理に応用するとアレンジの幅も増えそうですね。
バター醤油やオイマヨ(オイスターマヨネーズ)、鮭マヨなど、もはや1つの言葉になっているものも参考になるでしょう。
このように、他の料理からアイデアを頂戴するのもアレンジのポイントとなりそうです。
まとめ
料理するからには、自分なりの工夫を加えたり、色々なアレンジを試したりしたくなるものです。意外なほどマッチすると感動もひとしおです。
試行錯誤して、失敗あっての成功ですが、成功にすこしでも近道ができるように、上記の3つのポイントに注意してみてはいかがでしょうか。
素晴らしきアレンジライフをこの手に!