なんでもかんでもすぐ謝る人



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こんにちは、生かし屋(@sakihirocl)です。なんでもかんでも謝る人っていますよね。これについて少し記してみようかなと思います。


僕が会ったなんでも謝る人。自分の責任がほんの僅かなのに謝る人。例えばその人が机の上に物を置いたとして、僕が通過する時に不注意でひっかけてそれを落としてしまった時がありました。そしたらその人が「あ、ごめんなさい」と。え?なんで謝るの?と思ったら、「僕のおいた場所が悪かったから・・・」と言うのです。もう1人、まったく関係ないのに謝る人。僕が物を落とした時に(君はよく物を落とすね)、近くにいただけで何も関係していない人が「あ、ごめんなさい」と。理由はないはず、なぜ謝るのでしょうか。どっちも同じくらい悪いのに、全部自分が悪いみたいに謝る人もいますよね。


本人に悪気があるはずはないですし、おそらくはクセになっているのでしょう。何か悪いことがおこれば自分に原因があるのではないかという経験則や思い込み・強迫観念があって、とっさに口から出てしまうのだと思います。謝られたからには放置すると、僕が責任を押し付けた構図になってしまいます。「いやいやAさんは何も悪くないよ、僕が不注意だっただけで」と訂正しなければなりません。僕としては憤りがあるわけではなく、やり取りに付き合うのも特に手間とも思いません。でも中には「なんで謝るの?」と怒る人や機嫌を悪くする人もいるんですよね。やり取りに付き合うんじゃなくって怒られる前に、「悪くないから謝らないほうがいいですよ」と言ってあげるほうがいいのかなとも思います。でも当人を見ていると、言われたからといってすぐ直せるわけじゃなさそうなんですよね。


なんでもかんでも誤ってしまう原因を考えてみると、いくつか思いつきます。


1. 劣等感が強い、自己肯定感低い
2. 怒られるのが怖いから先に謝ってしまう
3. 自分が謝れば場がおさまると思っている
4. 謙虚が過ぎてそれが良いことだと思っている
5. 1~4などが定着し、無意識に発している


こんなところでしょうか。自分を卑下したり、方便だったり。多くの場合は身に染み付いてしまい、反射的に謝ってしまっているように思えます。無意識に出てしまうとなかなか直らず、本人も直したいけれど・・・と思っているかもしれません。でもなんでもかんでも謝るのは信用に欠くので、難しくとも今すぐ直す努力をしたほうがいいと思います。


他人の責任を自分に転嫁するということは、その人に「責任を押し付けたという罪」を一旦なすりつけることになります。その人としては本来なんの障害もなく自己完結するはずだったのに、責任を取り返しにいかなければなりません。さもないと、それこそ悪人になってしまいますから。


謝罪を多様するということは、その重みを希釈することにもつながります。どんなにいい言葉でも、ツカイドコロがあります。何に対しても「ごめんなさい」と言っていると、本当に謝らなければならないときにも「またいつものでしょ」って思われちゃいます。心が伴ってないと受け取られかねません。


じゃあどうすればいいのか。実際僕がそうなったことがないので「こうすればなおる!」というのは分かりませんが、卑下の方向を「すぐ謝る自分」に向けるのが第一歩なのかなと思います。反射的に出てしまった時に、自分に嫌悪感を抱いてすぐ謝らないように意識を作っていくのがいいんじゃないでしょうか。すぐに自己肯定感を高めるのは極めて難しいことだと思うので、自責の傾向を逆手に取ってなりたい自分に近づくのも1つの手段ではないでしょうか。ごめんなさいに限らず、言葉のツカイドコロは考えていきたいですね。