料理するにしても、お菓子を作るにしても便利なのが、シリコン製のゴムヘラです。その形状からこねるように混ぜることも、こねないように混ぜることも自在で、ゴムの柔軟性から取りこぼすことなく料理を扱えますし、シリコンの耐熱温度は200℃を超えるので、安心して使えます。ですが、100円ショップに売っているような、先端のヘラの部分と持ちての部分が分かれているタイプは不衛生です。
100均のゴムヘラは不衛生!?
100円ショップでゴムヘラを選ぶにあたって、耐熱温度に注意するのは周知だと思います。最近の100円ショップは品揃えが充実していますから、先端部分がシリコン製で、耐熱温度180℃というような、加熱にも耐えうるゴムヘラも取り扱っています。中には先端部分もプラスチック製で、耐熱温度が100℃程度のものもあり、うっかり加熱中の料理に使うと、溶けてしまいます。ですから先端がシリコン製のを選ぶようにと言われるわけですが、問題は先端と持ち手が分かれること・・・。ちょっと実験にと、100円ショップのゴムヘラを買ってきたので見てみましょう。
ゴムヘラを料理に使った後は、水を用いてきれいに洗って片付けます。洗剤も使って、安心だと思っていると大間違いです。どこが問題かというと、ちょうど材質が変わる分かれ目、接続部分です。分解せずに洗っても、接続部分は表面張力で水が留まりやすいですし、分解して洗っても、凹の部分は中々乾きにくく、濡れているまま再び一体にして片付ける場合が十分に考えられます。濡れているまま一体にして、そのまま1週間置くと、どうなるでしょうか。1週間置いたものがこちらです。
わかりますかね。少し赤みがかっていて、触ってみるとぬるぬるします。ロドトルラですかね(私見)。ロドトルラ自体に毒性や病原性はないですが、カビも同条件で発生しますし、害はなくても嫌ですよね。しかもロドトルラは洗っただけでは死滅しませんから、しっかりと除菌する必要があります。料理は多くの栄養素を含むので、扱うゴムヘラにはそれを栄養とする微生物が発生しやすいと考えられます。もっとわかりやすい、凹のほうを見てみましょう。
嫌~!ちなみにビフォー。
1週間でこんなに違います。もちろん使う度に分解でして、きれいに洗ってしっかり乾燥すればこんなことにはなりませんが、この手間が煩わしく思えます。このように、セパレートタイプのゴムヘラは、不衛生になりがちです。
ゴムヘラは一体型がおすすめ!
そこで!そこでですよ奥さん。100円ショップと比べると少し値が張りますが、一体型のシリコンゴムヘラがおすすめです。値が張るといっても1本1000円未満です。セットになっているものはさらに1本あたりが安くなっています。
Amazonで買える一体型のシリコンゴムヘラで、おすすめなのが以下の2つです。
タイガークラウン ウィズ シリコンゴムヘラ 大
1本で十分だというなら、これ以外の候補はあまり考えられません。Amazonでもカテゴリーのベストセラー1位になってますね。一体型ですので、先端から持ち手の部分までシリコンゴムで出来ており耐熱温度は200℃。中には芯としてステンレスが入っています。シリコンの耐熱性はさることながら、ステンレスの芯も入っているため、非常に丈夫で、木製ターナーと同じような使い方も出来ます。1本で様々な料理からお菓子作りまで担うことができます。レビューも絶賛の嵐ですね。安心の日本製です。
iLOMEスパチュラ ヘラ シリコン ケーキ クリーム 料理用 3点セット レッド
複数欲しいというならば、コスパに優れたこちらをおすすめします。ちなみに僕が使っているのはこれです。
スペックとしては上の「タイガークラウン ウィズ シリコンゴムヘラ」とほぼ同じです。なのに3点セットでかなりお安くなっています。芯もしっかり入っていますし、同等の耐高温性を有しています。スプーン型は曲面でもきれいにすくいとることが出来ますし、小さいものはソースを作ったり、調味料を合わせるのにも便利です。同時進行で料理をしたり、使い分けをしたい方にはこちらをおすすめです。こちらはどこ製かを把握できませんでした。
一体型のシリコンゴムヘラのメリット
もうおわかりだと思いますが、100均のゴムヘラと比べてのメリットとして、次の項目が挙げられます。
・継ぎ目がなく衛生的
・洗いっぱなしでいいので、手入れが楽
・耐熱性が優れている
・耐久性が優れている
・芯が入っているので、ふにゃっとせずにしっかりしている
はっきり言って、デメリットは少し値が張ること以外はないです。耐久性や衛生面を考えると、非常に安いお買い物ではないでしょうか。100円ショップのセパレート型のゴムヘラを使っている方は、是非ご一考ください!