調理師試験の勉強方法(どの教科書を選べばいい?効率的な勉強方法は?)



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2019年更新!

調理師試験を受けるにあたって、どの教科書を選べばいいのか、どんな勉強方法をすればいいのか、わからない人もいると思います。独学で調理師免許を取る人に向けて僕の実体験をもとにして、調理師試験に合格するために少しでも役に立つような記事が書ければなと思います。





調理師試験の受験資格・受験概要


調理師免許は1年以上の専門の学校に行けば試験を受けずに取れます。専門学校に行かずに取るには、試験を受けなくてはいけません。


試験を受けるためには、


・高等学校の入学資格がある
・厚生労働省令で定まられた食を扱う施設(飲食店、魚介類販売、惣菜製造、給食施設など)で2年以上の調理実務を経験する


必要があります。

ちなみに喫茶店は対象外です。原則週4日以上かつ1日6時間以上の勤務が必要で、従事期間は複数の施設をまたいで合算が可能です。


合格基準は原則として全科目の総得点が満点の6割以上で、1科目の得点が平均点より著しく低い場合は不合格になる可能性があります。調理師試験の合格率は60~65パーセント前後なので、ちゃんと勉強していれば問題なく合格できます。


試験科目は衛生法規、公衆衛生学、食品学、栄養学、食品衛生学、調理理論、食文化概論で、各科目10問弱の、マークシートによる四択方式です。試験日・試験地・書類提出日時は各都道府県によるので、ご確認ください。


勉強するのに、教科書はどれを選べばいい?


調理師試験の教科書は数多くあり、どれを選んだらいいか分からないと思います。僕もそうでした。結論を言うと、「出題範囲を網羅しているものであればどれを選んでもいい」です。実際試験会場で、他の方が直前まで勉強されているのを見ましたが、みなさんが使っていた教科書の多様さにびっくりしました。見渡しても見渡しても違う教科書を使っているのです。


なので教科書は本屋さんでペラペラめくってみて、「分かりやすそう・勉強しやすそう」と思ったものを選ぶと良いと思います。参考までに、僕が実際使ったものはユーキャンの教科書で、最新版はこちらになります。



1冊だけで勉強し、点数は確認していませんが、自分では試験で満点が取れたと思っています。出題範囲を網羅しているのはもちろん、イラストが多い+行の間隔が広くて読みやすいのでおすすめです。


他の教科書にも一問一答や問題集などがありますが、僕は利用しませんでした。一問一答はざっと見たかぎりあまり役に立たなさそうでした。問題集は評価も良いので、実践的な勉強方法が自分に合っていると思う方は合わせて購入されてもいいと思います。複数の教科書を購入する必要はありません




効果的な勉強方法は?


調理師試験の出題範囲を段階的に分けると、


・学校の家庭科などで学んだこと
・一般常識
・調理知識&食に携わる上で知っておいたほうが良い知識(食中毒など)

になります。


実際教科書を見てもらえればわかりますが、新しく覚えなければならない知識はそれほど多くありません。なのでぶっちゃけ試験の2週間前から勉強をはじめても合格できると思います。ですが食に携わるなら知っておくべき知識が集約されているので、一夜漬けの定着率が低い勉強方法では元も子もないと僕は思っています。

なので半年前くらいから少しずつ勉強するのが良いと思います。これには効率的に定着率の良い勉強をする上で、有効な理由があるので後述します。


勉強をする上でまず、実際のテストでは何を中心に問われるのか、把握しておいたほうが勉強しやすくなります。では調理師試験では教科書のどの部分に重点を置いた出題になるのでしょうか。太文字で書かれている部分でしょうか。


残念ながら、調理師試験では教科書の全範囲、コラムのような小さな文字で書かれている部分までまんべんなく出題されます。なので教科書に書かれていることは、どんな些細な記述でも把握しておく必要があり、網羅的な勉強をせねばなりません


僕が実際にやった勉強法はこんな感じです。

  1. 1回目、教科書流し読み。全体像とウィークポイントを把握。
  2. 2回目、熟読しながら未取得の知識を把握する。覚えづらそうなところはリストアップ。
  3. 覚えづらそうところを中心に、定着していない知識を徐々に会得していく
  4. 試験1ヶ月前くらいから過去問を解きはじめる→結果に則って最終調整


僕は1日10分だけ勉強していました。それも5分+5分で区切って、後半の5分は寝る直前に勉強していました。寝る前の記憶は定着率が良いのと、ベッドに入って眠りに入るまでに意識下で復習できるため、がんがん覚えられます。


情報を区切ること、短時間で扱えるだけの情報をインプットすることの重要性はこちらで語っているので、気になる方は見てみてください。


www.ikashiya.com


さてなぜ半年前くらいから勉強するのが良いかというと、まずその年の調理師試験の教科書が12月~4月に出るので、それがないと効果的な勉強ができないのが一点。そしてもっとも重要なのが、余裕を持って勉強をはじめることで、莫大なアウトプットの機会を得ることができるからです。


普段から料理をする人や、仕事で調理に関わる人は、勉強した知識がその中で「生きる」のを次々と体験すると思います。これによって紙の上の知識が、実践的な知識に昇華されます。

つまり半年前から勉強をはじめると、日常の料理を通じて莫大なアウトプット、知識を生かして効果を確認する機会を得ることが出来るのです。こうして獲得した知識は忘れることがあまりなく、試験にも心強いだけでなく、試験が終わった後もその知識を運用していけるのです。



過去問については調理技術技能センターにも載っている他、その他サイトでも勉強しやすいようにまとめられています。

調理師試験問題及び解答 ‐ 公益社団法人調理技術技能センター
(無料)調理師の過去問を提供「解説あり」 - 脳に定着させて絶対合格
調理師 国家試験問題|問題集.jp


以上から、半年前くらいから少しずつ、実践的な知識を得ながら全体を勉強するのをおすすめします。




調理師免許試験はしっかり対策すれば安心


調理師試験は、出題範囲を網羅していればまず落ちることがないと思います。教科書の細かいところまでもらさずに把握しておけば、自信を持って臨むことができると思います。そのために、どんなテストが出てどのように勉強すれば良いのか、一助になれば思います。がんばってください!