混ぜて焼くだけで出来るものが多く、広く慣れ親しまれているブラウニーですが、その形態は様々です。バター・チョコレート・薄力粉の分量で、表情が違ったものが出来上がります。いろんなレシピを見ますと、本当に多種多様です。そんな中、ほとんどがスクエア型から切り出したもので、マフィンカップやカップケーキ型で作っているものを全然見ないと思い、記事にしてみました。今回はマフィンカップ・カップケーキ型で作る、掘って食べるブラウニーのレシピを記そうと思います!
掘って食べるブラウニーのレシピ
材料
・グラニュー糖 150g(70%の場合)
・塩 1g
・全卵 100g(2個)
・チョコレート 80g
・薄力粉 30g
・くるみ 100g
薄力粉少なめ、バター多めです。理由は後ほど。
卵はSサイズを2つでちょうどいいと思います。Mでもそれほど差し支えはありません。グラニュー糖はチョコレートのカカオ分70パーセントの分量です。結構甘めなので、お好みで調整してください。参考までに、僕はカカオ分55%で作る時、120gにしています。
・卵を室温においておく
・チョコレートは湯煎(50℃)または電子レンジで溶かす
・くるみを粗く刻む
・薄力粉はふるって使う
・オーブンを190℃に余熱する
マフィンカップ・カップケーキ型の大きさはお好みで。ですがあまり大きいと火が通らないので、直径6cm未満で、高さも高すぎないものにしてください。今回つかったのは直径5.4cmで、高さが4cmでした。もう少し小さめだと、焼く工程も簡単です。
作り方
2. チョコレートを湯煎(50℃)または電子レンジで溶かし、少し冷ましておく
3. 柔らかくしたバター・グラニュー糖・塩をボウルに入れて泡立て器ですり混ぜる
4. 白っぽく、なめらかなクリーム状になったら、溶いた卵を少しずつ加え、その都度よく混ぜる
5. 溶かしたチョコレートも加え、混ぜて乳化させる
バターに対して卵が多めですので、いったん分離しても大丈夫です。チョコレートを加えてから完全に乳化させます。後に絞り袋を使用する際は、丸口金が詰まってしまわないような大きさにくるみを刻みます。
7. 切るように混ぜ、粉っぽさがなくなったらくるみを加えてひと混ぜする
8. マフィンカップまたはカップケーキ型に生地をつめる(絞り袋に入れて絞ると隙間が少なくつめられます)
9. カップにいっぱいまでつめ、表面を平らにならし、ラップをして冷蔵庫で30分~1時間寝かせる
絞らない場合は小さめのヘラやバターナイフでつめていけばOKです。
11. 要チェック、竹串をさして3秒待ち、下唇に当てて熱かったら火が通っているのでOK
表面は少しカリッとしていて、中に入るにつれしっとりになっていくのが楽しいこのブラウニーですが、生焼けは厳禁です。小麦粉の加熱不足は、消化の悪いβデンプンによりお腹をこわす原因となるので、しっかりα化させます。80℃くらいにもっていくと安心ですので、竹串をさして熱くなっているかチェックしてください。僕は温度計で確認しています。
小麦粉の加熱不足、結構危険ですので、ご注意を。例えばフォンダンショコラなど、低い温度で焼き上げることで中をとろりとさせるレシピが蔓延していますが、ただの生焼けですので絶対に避けてくださいね。ある程度の温度で、バターやチョコレートなど油脂を多くしてあげれば、かたまる前にちゃんと高温になって火が通ります。薄力粉が多いにもかかわらず、とろりとするようなお菓子のレシピがあれば、それは避けたほうが賢明です。
今回使用した直径5.4cmで、高さが4cmのカップで、20分ちょっと加熱しました。もう少し小さめなら火の通りもよく安心ですので、心配な方は小さめの型をお使いくださいね。
カップのまま紙袋などでラッピングして、贈り物にもピッタリです。バレンタインにぜひ!190℃で焼いた表面は少しカリッと、逆に中はしっとりとしています。バターが多く入っていますので、一晩以上おいてから、スプーンで掘ってお召し上がりください!いや、ふつうに「すくって」って表現でいいんですが(笑)。掘り進めるのが楽しいんです。ぜひ作ってみて下さい!